【院長ブログ】~歯科医Sの四方山話~その10
「新しい入れ歯の代金、いかほどでしょうか?」
次回新調義歯をお渡しする時によく訊かれます。
「上下総入れ歯で1割負担ですから6000円程でしょうか。」
「へ?6000円?」
「はい」
「たったそれだけですか?」
何十万もかかると思ってられたみたいで拍子抜けされることがよくあります。
実際はその10倍が費用ですが、一部負担金はそのぐらいです。
保険での入れ歯の場合、その6000円の内訳は
技工士さんに支払う技工料金が多くを占めますので、
歯科医の診断や治療にかかる治療費の割合はかなり限られます。
また完成した入れ歯を修正したり再製したりする場合は
ほとんど歯科医も技工士も無償で行います。
なのではっきり言って「割りの合わない」治療ということになります。
ヘンな話、保険義歯はちゃんとやればやるほど医業的に大変になります。
その為、優秀な歯科医や技工士が育ちにくい環境にあるので、
結果、患者様の利益になりません。
合わない入れ歯は合わないまま、ということになります。
これは由々しき事態です。
つづく
K&A Dental Clinic 神戸