【院長ブログ】~歯科医Sの四方山話~その17
「先生、入れ歯はちょっと抵抗あるし、インプラントは高いからブリッジでお願いします」
不幸にも歯を失った患者様が、一本欠損の場所の治療のやり方に答えられました。
歯を失った後の治療方法を、我々歯科医の説明を聞いたあと最終的に決めるのは患者様です。
が、本音を言うと一番選びたくない方法がブリッジです。
いろんなケースが有りますので一概には言えませんが、
欠損部分に掛かる咬合力を前後の歯に100%負担させる訳ですから、
5年10年と経過を見てみると支えてる前後の歯が悪くなって
更に大きな欠損ケースに劣化してることが多いです。
またブリッジにするためにワザワザ健康な歯を削るなどもっての他、と言えるでしょう。
また、保険診療だと殆どブリッジの材質は金属になりますので、
歯との接着が不十分であったり汚れが付きやすいという欠点もあります。
健康保険で出来て比較的短期間に歯が入り、
違和感の少ない治療法ですが、
長期で見ると歯列の崩壊につながる危険性もあるのです。
つづく
K&A Dental Clinic 神戸