【院長ブログ】~歯科医Sの四方山話~その20
「ずっと定期検診にも通っていたのに歯が痛くなって、何のための定期検診だったの?」
たまたま診させてもらった急患。若い患者様でひどく不満そうで納得がいかない様子。
診てみると、確かに3ヶ月ごとの定期検診は真面目に通ってらっしゃいました。
見ただけでは何も悪いところはなさそうに見えましたが、
レントゲンを撮ると奥歯に大きな影が認められました。
残念ですが神経に及ぶ虫歯で根の治療が必要な症例でした。
何が問題だったのでしょうか?
我々の診断に大いに関わる物にレントゲン等の画像診断が有ります。
診断の道具としては不可欠ですが、
放射線の一種であるレントゲン線は厳密に言えば身体に害を与えるものですので、
患者様によっては拒否されることも有ります。
但し、日常自然放射線を含み数々の放射線を浴びているなかで
医療に関わるレントゲン線の被爆の影響は殆どゼロに等しいものです。
なので定期検診毎に撮影するレントゲンも大きな影響は有りません。
この方も暫くレントゲンを撮っていなかった為に虫歯を見逃した可能性が有ります。
定期検診で特に自覚症状が無くても一年に一回程度はレントゲン診断も必要です。
つづく
K&A Dental Clinic 神戸