【院長ブログ】「歯科医Sの歯のお話」その4
「セラミックはしたいけど…」
セラミックの種類や特徴は前回お伝えしましたが、「やっぱり治療費のこともあるし、金属の詰め物かな」とお考えの患者様多いです。
歯科用金属、特に今の「銀歯」は戦後まもなく、それまで主流だった「金合金」に替わって導入されました。理由は、「安いから」。あくまでも代用品として使われるようになったのですが、こんなに長く使われるとは思っていなかったのではないでしょうか。
ただ、この「代用品」には欠点が有って、含有物の健康被害や歯質との接着の問題が歯や身体に悪い結果を招く事が分かっています。ヨーロッパなどでは妊婦や子供には使用禁止の国もあります。
実際、我々歯科医もこの金属充填物を外したときに、内部の歯質が黒く汚染されているのをよく目にします。いわゆる「マイクロリーケージ(微小漏洩)」です。直接細菌が侵入して二次感染(二次う蝕)をおこしているのです。
再び削って、また金属を詰めて、また汚染して、また削る…この繰り返し。皆さんはどう思われますか?何とか避けたいですよね。セラミックの優位性は見た目だけでは無いのです。
つづく
K&A Dental Clinic 神戸