【院長ブログ】「歯科医Sの歯のお話」その3
「知っているようでしらない、セラミックの話」
歯科治療で詰め物、被せ物として使われるセラミックは、材質や組成の違いで多くの種類があり、我々歯科医もどれを選んで良いか迷うことがあります。
其々の材質の持つ特徴と実際の患者さんの口の中の状況とを照らし合わせて決めるのです。
セラミックとよんでる物には大きくわけて①ガラス系セラミック②強化型ガラス系セラミック③ジルコニア の3つに分けることが出来ます(ホントにザックリですけど)
①は古くから使われているスタンダードな物。色も綺麗で加工もしやすいですが、硬さがエナメル質程ではない
②加熱処理出来てよりエナメル質に近い硬さにした物。透明感があるので前歯によく使いますが、土台の歯の色が透けて見えたり、強い力がかかるところは不向き
③硬さがエナメル質より固く、奥歯やブリッジ型の固定式義歯に向いていますが少し審美的な修復には向いていない。
などの特徴があるのでケースバイケースで選んでいます。
メーカー側も日々改良を加えてますので、より強く、より綺麗で、より長持ちするものが出来ています。ますますセラミック治療が充実したものになってきているこの頃です。
つづく
K&A Dental Clinic 神戸